2022年から始まった参加型ものづくりイベント『和歌山ものづくり文化祭』

このイベントでは、県内のものづくり企業が集結し、それぞれの企業ブースでワークショップを通じて、職人さんのお話を聞き、ものづくりの魅力に触れることができます。
和歌山県では「わかやまCREW」を通じて、企業ブースの運営を手伝っていただく学生ボランティアを募集しています。

今年も『和歌山ものづくり文化祭2023』を開催するにあたり、スピンオフ企画として夏休みワークショップイベント『もの文2023なつやすみファクトリー in 和歌山市民図書館』を実施します。
今回は、撚糸業を営む林撚糸さんのブースに参加する宮下咲良さん(和歌山大学観光学部1年生)にインタビューをしました。

宮下さん(写真右)と林さん(写真中央)

■ 地元のために学びたい

―ご出身を教えてください。
長野県出身です。地元から出たくないくらい長野のことが好きです。

―そんな宮下さんが和歌山に進学した理由は何だったのでしょうか。
高校で探求活動をしていまして、地元を守るために何ができるかを考えた時に、地元に還元できる技術や知識だとか、地域にお金を落としてくれて、住んでいる人が「住んでて良かった」と思える心の豊かさを持てる地域づくりに興味があったんです。
そういったことを学べる学部を探していた時に、和歌山大学に観光学部があることを知りました。表現することが大好きで、観光学部で観光映像や観光とデザインをやっている先生がいて、そういったことを学びたいと思ったんです。それから、他の地域を知らないと地元を客観的に見られないと思ったので、和歌山に来ました。

―わかやまCREWを知ったきっかけを教えてください。
大学からの「和歌山ものづくり文化祭の学生スタッフ募集」の案内メールで知りました。
『わかやまCREW』の仕組みが面白くて「自分の地元でも使えるのでは」と思って興味を持ったんです。農家さん等の地域の方と参加したい人を繋ぐ仕組みが上手くできてるなと思いました。地元でもワーキングホリデーや農家民泊をやっていますが、もう少し仕組みを改善できると思っていたので、どんな風にやれば上手くいくのかなという視点で見ていました。

■ 糸をきっかけに人と繋がりたい

―和歌山ものづくり文化祭に参加しようと思ったきっかけを教えてください。
せっかく和歌山に来たから、和歌山で色んな面白いことをやっている大人のコミュニティや人脈を広げたいという思いがあったんです。ものづくりをしている人の話を見たり聞いたりするのが大好きだったので、「楽しそう!」と思いました。
地元はオンリー農業みたいな地域で、今まで「撚糸」という言葉を聞いたことがなくて、調べているうちに和歌山で有名な産業ということを知りました。面白そうだし、糸って人を繋ぐことに例えられたり、ストーリー性があると思うので、自分の中で勝手に「ご縁があれば」ということで、林撚糸さんを選びました。糸をきっかけに人との繋がりができればと思っています。

ワークショップの体験をする宮下さん(写真左)

■ 地元のために学びたい

―ものづくりをするのは好きだったのでしょうか。
それは微妙ですね…。例えば、小学生の図画工作だと作ったものを持って帰らないといけないので、如何に小さく作って、持って帰りやすくするかとか考えるタイプだったこともあり、あんまりかもしれないです。「作る」っていうよりかは、映像とか記事で人にスポットを当てて「こんな人いるんだよ!」って「言葉」とか「形」にして伝えるのがすごく好きなんです。

―これまでもその様な経験はされたことはあるのでしょうか。
長野県出身なんですけど、長野はどちらかと言えば寒めなので、リンゴがよく採れるんです。それを使ったシードルというお酒があって、中学生の頃にそれに興味を持ちました。高校生の時に探究活動で醸造所を色々回らせてもらって、作っている人に興味を持ったんです。高校生が来て「面白い!」って見学しているのを何も言わずに教えてくださったりしました。
そこにもやっぱりストーリーがあって、もともと九州でダイビングのインストラクターをやっていたけど、地元に戻ってきてリンゴのシードルを作っている方とか、同級生4人で会社を立ち上げた方々にお話を伺いました。「そんな方達の思いを何とかその製品の付加価値にできないか」と考えて、高校3年生の時にパネル展を開きました。
「『こういう人がいるんだよ!』というのを知ってほしい」という思いがあって、そういうのを大学でもやりたいし、せっかく和歌山に来たんだったら、和歌山の人のことを伝えたいと思っています。

―なつやすみファクトリー in 和歌山市民図書館に向けた意気込みを教えてください。
和歌山でこんなに面白いことを活発にやっている大人の方達と何か一緒にできるということ自体が楽しみです。高校3年間はコロナでそういうことができなかったので、自分が提供する側になって「どういう反応をしてもらえるのか」というのも楽しみだなと思っています。友達にも声をかけてみたいですね。
これだけエリアや産業の違う方達で、このイベントとか和歌山のものづくりという共通項で集まって、「皆でやっていこう!」という熱量がすごいと思いました。
若い人に興味を持ってもらうのって大事だと思うし、地元にあるものを知らないのは勿体ないと思うんです。大学で学生新聞会に所属しているので、和歌山大学生とかに知ってもらえるように、今回の記事を載せようと思っています。また、連載の企画を考えているので、ものづくりに関わる人を各回でやっていこうと思っています!
和歌山での出会いを通じて人脈を広げたいと語ってくれた宮下さん。ものづくりをきっかけに人との繋がりが広がっていくことを願っています。本日はありがとうございました。

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