一麦会(麦の郷)では、2018年度より文部科学省の「障害者の多様な学びの実践研究事業」を受託し、和歌山県紀の川市を拠点に障害者の生涯学習活動を行ってきました。障害のある人が学校を卒業してからも、好きなことや得意なことを新しく見つけながら、それぞれの「ゆめ」や「やりたいこと」を実現できるようにサポートしています。「学び合う」そして「創り合う」をテーマに、様々な障害のある当事者が自分の人生の主人公になるよう「やりたいことを(提案・企画・実現)みんなで創る活動」として、➀夕刻のたまり場(居場所)、②やりたいこと講座、③つぶやきサポート(相談支援)、④逸材発掘・人材バンクの4つを大きな柱にして活動をしています。
私達の拠点になっているのは、JR和歌山線粉河駅前にある山﨑家住宅(2020年7月に国登録有形文化財<建物>に登録。築100年以上の古民家)です。普段からこの活動の他にも、ひきこもりサポート事業も一緒に活動しており、人々がつながり合う場として地域に根付いています。なつかしさや温もりを感じる古民家で、毎週水曜日15時~19時に「夕刻のたまり場」をオープンしています。作業所などでの仕事後に、みんなで食べたり、話したり、ゲームしたり、楽器を弾いたり、講座に参加したり、ゆったりできる場を創るとともに、障害のある人のニーズを聞きながら多種多様な講座(ウクレレ、書道、お菓子作り、オンライン講座、防災グッズづくり、外国の文化を学ぼうなど)を企画しています。
生涯学習の活動をしている地元の講師、団体、ゆめ・やりたいこと実現センター連携協議会委員とで、「こんなことしたい」「こんなこと学んでみたい」など、障害のある人のひたむきな思いに寄り添い、そして「みんなと学びたい」という講師の熱意をつなぎながら、それぞれの夢が実現できる講座をみんなで創っています。
そして、2021年度からは、「地域連携による障害者の生涯学習活動機会の拡大促進」の事業を受託し、更に地域に根差して取り組んでいくために、紀の川市の生涯学習課とともに講座を企画・開催しています。地域のみなさんと一緒に活動をして、和歌山県下に活動を広げていきたいと思っております。
<ゆめ・やりたいこと実現センターホームページ>
http://yume-yaritaikoto.jpn.org
体験の活動場所は、和歌山県紀の川市にある築100年超の古民家「山﨑邸」です。
(JR和歌山線・粉河駅からすぐの場所にあります。)
今回の体験は、毎週水曜日の午後に行われている「夕刻のたまり場」のお手伝いをしていただきます。
「夕刻のたまり場」とは、知的障害のある人・精神障害のある人・発達障害のある人・ひきこもりの人などが週に1回集まる場所のこと。
彼らの「安心できる大切な居場所」なんです。
皆さんは作業所などでの仕事が終わって、だいたい15時ごろからこの場所に集まってきます。
山﨑邸に集まり、皆さんが何をしているかというと…。
参加者同士で話をしたり、ボードゲームを楽しんだり、楽器の練習をしたり、やりたいことを自由に楽しんで時間を過ごしています。
また、参加者の「こんなことをやりたい!」という声をもとに、音楽やアート、書道や俳句など講師に来てもらって「やりたいこと講座」も開催し、様々な体験をしています。
体験に来られる方にはボランティアのメンバーとしてその場に参加し、彼らと交流をしてもらえたらと思います。
もちろん、タイミングが合えば「やりたいこと講座」にも一緒に参加してください。
「○〇をしてください」と、スタッフが特別な指示を出すことは基本的にはありません。
話に加わるもよし、一緒にゲームをするもよし、ボランティアの方が講師になって講座をしていただいても構いません。
障害のある人たちと一緒に過ごす、その時間を参加者とともに思いっきり楽しんでいただきたいです。
13:00 | 「山﨑邸」に集合 到着後スタッフより「ゆめ・やりたいこと実現センター」についての説明 |
15:00- | 「夕刻のたまり場」の準備 |
15:30- | 「夕刻のたまり場」の参加者との交流 |
19:00 | 夕刻のたまり場」終了 解散 |
お返し | なし |
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集合場所 | 「古民家 山崎邸」和歌山県紀の川市粉河 853-3 |
送迎 | なし |
宿泊場所 | なし |
食事 | 朝食:なし 昼食:なし 夕食:なし |
服装・持ち物 | 特に無し |