2022年から始まった参加型ものづくりイベント『和歌山ものづくり文化祭』

このイベントでは、県内のものづくり企業が集結し、それぞれの企業ブースでワークショップを通じて、職人さんのお話を聞き、ものづくりの魅力に触れることができます。
和歌山県では「わかやまCREW」を通じて、企業ブースの運営を手伝っていただく学生ボランティアを募集しています。

今年も『和歌山ものづくり文化祭2023』を開催するにあたり、スピンオフ企画として夏休みワークショップイベント『もの文2023なつやすみファクトリー in 和歌山市民図書館』を実施します。
今回は、精密板金加工業を営む有限会社岩橋シートワークさんのブースでお手伝いしていただく、和歌山大学教育学部3年生の山東華さんにインタビューをしました。

岩橋シートワークの皆さんと山東さん

■ 参加のきっかけは大学からのメール

―わかやまCREWを知ったきっかけを教えてください。
昨年、大学からボランティア募集の案内メールがありました。その中で「和歌山ものづくり文化祭」のボランティアを募集していることを知りました。それが「わかやまCREW」を通じた募集だったので、実は和歌山ものづくり文化祭の方を先に知りました。

―和歌山ものづくり文化祭2022にも参加してくれた山東さん。
その時はどんなお手伝いをされたのでしょうか。
海南市で漆器製造をされている町宗(まちむね)工芸さんのブースでお手伝いしました。シルクスクリーンで曲げわっぱに絵付けをするワークショップでは、お客さんに早く作品を持ち帰っていただくために、ドライヤーを使ってインクを乾かしていました。

―体験の中で良かったことや嬉しかったことはありましたか。
お客さんからも「結構すぐ乾くんやね」と言ってくれて…、実際に喜んだり驚いたりする様子を見られたのが良かったです。「自分も仕事をしてるんやなぁ」って実感できて嬉しかったです。
ブースには町宗工芸さんが塗られた漆器も展示してありました。たくさんのお客さんが見に来てくれて、「漆器って良いなぁ」と思いました。

―その時のことは友達や家族の方と話されましたか。
「楽しかった」という話は結構しました。お互い後から知りましたが、去年のものづくり文化祭に出展していた和歌山大学ソーラーカープロジェクトに友達がおり、体験が終わった後にその時のことを話しました。
今度、ゼミで海南の地域調査をする機会があるのですが、地域産業や歴史に興味のある友達が周りに結構いまして、棕櫚(しゅろ)や漆器について調べる友達には、「7月のイベントで職人さんに話を聞ける機会があるかも!」と伝えました。

―昨年のものづくり文化祭から半年 今回も応募されたきっかけは何だったのでしょうか。
大学からの案内と、ものづくり文化祭のインスタグラムで今年も開催されることを知りました。
去年やってみてすごく楽しかったし、「ものづくりの会社を知りたい!」と思ったので応募しました。前回の時から変わらず、今年もものづくりをやってみたいです。

■ 職人さんへの憧れ ものづくりの興味へ

―ものづくりの楽しさを語ってくれた山東さん。元々ものづくりには関心があったのでしょうか。
実際にものを作るのが好きで…、職人さんに漠然とした憧れや、ものづくりのお仕事に興味がありました。「自分も技術を身に付けたいな」と。そんな時、ものづくり文化祭のことを知り、「自分もものづくりを体験したい!職人さんのお手伝いをしたい!」と思いました。

―本日はワークショップ当日に備え、工場を訪問し、ものづくりの現場を見学しました。
実際に職人さんの現場を見学した感想はいかがですか。
写真やテレビで見たことはありましたが、実際に生で見て「こんな機械を使ってるんや!」ってすごくワクワクしています。職人さんも一人で持ち場を任されていて「すごいなぁ」と。職人さん同士が話し合いながら作業していて「働かれている様子って、こんな感じなんやなぁ」って思いました。
当日するワークショップも体験しましたが、岩橋さんが分かりやすく説明してくださって、頑張って作りました!

ワークショップの体験をする山東さん

■ 小学生と職人さんを繋げたい

―なつやすみファクトリー in 和歌山市民図書館に向けた意気込みを教えてください。
小学生が対象のワークショップなので、難しそうにしている子に教えられるよう、事前にコツを掴んでおきたいです。ミニカーの素材に興味を持ってくれている子がいれば、職人さんに直接聞いた方がきっと面白いと思うので、上手く職人さんへ誘導してあげたいです。
それから、小学生と岩橋シートワークの皆さんが関われたら面白いと思うので、「ものづくりの職人さんって面白かったなぁ」って思ってもらえるように、上手く繋げられたら良いなと思います!

―最後に、わかやまCREWを体験したことがない学生に一言をお願いします。
ものづくり文化祭しか体験したことがありませんが…、それでも色んな種類の体験メニューがあり、どれを見ても面白そうなので、やってみたい体験が見つかれば、ぜひ体験してほしいです!
また、申し込みをすると体験先の方とメッセージでやり取りができるんです。事前に体験先の方ともお話ができるので、初めて行くところでも安心できて、良いシステムだと思います。

工場の机には、職人さんが作ったスマホスタンドが並んでいました

ものづくりが好きな山東さん。当日も職人さんと一緒に大活躍してくれるはずです。
本日はありがとうございました。

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